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事例紹介-市場が欲しているものを的確に

事例1
人手不足や高齢化、建設現場の課題解決へ「軽量防音シート」の開発

現在の建設現場が抱えている大きな問題は、人手不足。そして、現場作業員の高齢化も挙げられます。さらに、社会の意識が変化する中、騒音に対するクレームを訴える方も増えているため、建設現場では騒音対策も大きな課題となっています。

「軽くて防音」。 矛盾した機能に挑戦

シートに重量を持たせれば、防音性能が高くなりますが、重いシートは、運搬や施工時の作業負担が大きくなります。「軽量で防音」は矛盾する問題への挑戦でもありました。 「軽量防音シート」開発は、ある展示会で萩原工業のシートをご覧になったお客様からの打診により始まります。「軽量防音シート」の登場以前、防音シートは塩化ビニール製のものが主流を占めていました。しかし、お客様の要望は、萩原工業のポリオレフィン素材を用いたシート。ポリオレフィンは軽くて丈夫という特徴はあるものの、防音シートに向いている素材ではありません。しかし、開発を重ね、一定の防音性能を得ることに成功したのです。さらにリース資材として、繰り返し使うため、汚れにくいコーティングも行いました。従来はグレーが多かった色も、お客様の強い要望で白に。自然採光で明るさを得られることから、ユーザーからの評判も良く、リース資材として高い稼働率を誇っています。

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建設現場の課題を正面から 捉えた製品づくり

軽量と防音という二つの機能を持たせたことで、建設現場の作業負担の軽減に大きく貢献しています。建設現場では、女性の作業員も増えており、「軽量」であることは、重要な要素のひとつです。製品が使われる現場の課題を解決するための開発。萩原工業のものづくりは、常にユーザー目線、マーケット目線で行われています。

事例2
食品包装の開封をもっと簡単に「Dカット加工」搭載スリッターの普及

例えば、インスタントラーメンの袋やその中に入っている調味料の袋など、現在よく食べられている食品は、大小様々な袋に入っています。その開封を簡単にすることは、毎日の暮らしが少し便利になること。それを目指して開発されたのが「Dカット加工」を搭載できるスリッターです。

競争力のあるスリッターを目指して

食品包装用のフィルムなどのスリットを行う会社で使用されるスリッター。萩原工業は国内のスリッターメーカーでは最後発のため、独自の機能を模索することで、市場の開拓を狙っていました。
その中で出会ったのが関東にあるスリッター会社が開発していた技術です。それは後に「Dカット(どこでも切れるの意味)」と呼ばれる加工技術でした。包装の開封を容易にするために、あらかじめフィルムの端に貫通する傷を入れる加工です。これを萩原工業のスリッターに搭載することによって、競争力のあるスリッターが生まれる可能性が高まります。萩原工業では、「Dカット」をオプション機能として搭載できるスリッターを開発。1工程でスリットとDカットを行えることで、スリット加工会社に大きなメリットを生み出しました。

事例イメージ02
事例イメージ02

誰もが便利に、簡単に。「Dカット」を もっと多くの方に捉えた製品づくり

萩原工業ではこの「Dカット」の技術について、使用料などは設定していません。その理由は、広く一般の方に「便利で簡単」を届けたいという思いから。「Dカット」の技術が広く普及することで、開封が容易な包装が増えていくと考えています。また、スリット加工会社が付加価値の高い仕事をすることにより、業界全体の繁栄につながるとも考えています。「Dカット」の「D」は袋が「どこからでも切れる」という意味と同時に、加工会社が「どなたでも使える」、消費者が「誰でも切れる」というユーザー側のベネフィットも表現しているのです。

事例3
鳥取県中部地震でブルーシートを供給

メーカーとしての供給責任を果たすために

萩原工業は、社会生活に必要な製品を作っている企業として「製品の供給責任」があると考えています。
2016年の鳥取県中部地震の際には、鳥取県からの要請に応え、ブルーシートの供給を続けました。
家屋、とりわけ屋根の破損によって、風雨がしのげない方が多く、鳥取県には救援物資として「ブルーシートが欲しい」という声が多く寄せられました。
以前から鳥取県と災害時の製品供給の協定を結んでいたこともあり、夜間、休日を問わず、ブルーシートを供給。
屋根の養生に合った製品を供給することでメーカーとしての責任を果たしました。

事例イメージ03
事例イメージ03

萩原工業株式会社

〒712-8502
岡山県倉敷市水島中通一丁目4番地
TEL. 086-440-0860

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